巣立ち

2016-05-10

昨年9月に入居したA君が、5月2日(月)に南天神ホーム(自立準備ホーム)から巣立っていきました。

A君は、入居して間もない頃、新しい住環境に慣れないことから、よく体調を崩していました。よく風邪をひいたので、職員が寮まで薬を届けに行ったこともしばしばありました。

さらに、最初に就いたアルバイトの勤務開始時間が、夜明け前だったこともあり、彼にとってはきついスタートだったことと思います。

しかし、南天神ホームでの生活と、現在のアルバイト先での勤務に慣れた頃から、A君は変化を見せ始めました。

まず、授業に遅刻してくることが無くなり、友達と遊んでいた時間を、翌日のアルバイトのための休息に充てるようになりました。

そして、“力仕事だから”と、体力をつけるために、ボクシングジムに通い始めます。

自分中心の生活から、仕事を優先的に考えるようになりました。アルバイト先でチームのリーダーに抜擢されるのに時間はかかりませんでした。

今回、引っ越しをするようになったのは、見事に準社員としての雇用が決まり、勤務先の寮に移ることが決定したからです。

嬉しいことに、「引っ越し当日は、そんとく塾の先生方に見送ってほしい。」と電話をかけてきてくれました。

 

 

自分で気づき、自分で変わり、自分で道を切り開き、独り立ちしていきました。

 

ありがとう。いってらっしゃい。

 

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あとがき

先程、A君に貸与していた自転車を南天神ホームに引き取りに行き、そんとく塾まで戻ってまいりました。

およそ3キロ、塾までまっすぐの道筋。

自転車を漕ぎながら、同じようにA君も塾に通って来てくれていたことを思うと、なんだか嬉しい気持ちになりました。

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